らせん式日記・210  茨木のり子詩集

4月から7月にかけて開いた
藤下村塾の快医学講座の最終回。
講師の風薫先生が、茨木のり子による一片の詩を
受講者のみなさんに贈ってくれました。
先生は「みなさんへの果たし状のつもり!」と言って。

それは、「私がいちばんきれいだったとき」という詩。
イメージによるボディーワークで体がゆるみ、
ニュートラルになった心に
この詩がすう~っと入っていた方も結構いらしたのではないかな。
帰りに詩集を買って帰った方がいたほどでしたから。

茨木のり子と言えば、
彼女の詩で一番好きなのが、
風薫先生がコメントの中で書いてくださった
「自分の感受性くらい」という詩。

「婦人公論」で2008年に
『清冽―詩人 茨木のり子の肖像』という
彼女の生涯を綴った連載があって、
この詩をリアルに生きた凛とした姿に
私もどこかインスパイアされるものがあったのです。

それからその後、
快医学講座が終わってから一週間後に
つくばの美容院 poco.a.pocoに髪を切りに行ったら
なんと、本棚でこの本を発見。

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オーナーのkazさんによると、
「いつもこの『自分の感受性くらい』という詩に叱ってもらうんです」とのこと。
なんだかこの美しいつながり加減にほれぼれしてしまいました。


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ちょっと話はそれますが、
kazさんセレクトのこちらの本棚は、
いつも「おっ!」と思わせる本や
雑誌がいろいろあって、
とても楽しみなんですよ。





ともあれ、この夏は茨木のり子の詩を
もう一度ゆっくり味わってみたいと思っています。
by emispiral | 2010-07-30 11:28 | らせん式日記

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