子どもクラスから・48   暗闇を歩く

 「子どもクラス」は、おうちの方のご要望と、お子さんの「今」に合わせたかかわりを個別にさせていたただいているクラスです。現在、小学1年生から大学生・専門学校生まで、15名のお子さんと定期的(週1回~月1回)にお会いしています。内容は、もちろんひとりひとり全部違っていますし、またお会いしたその日のお子さんの様子によって変えることも多々あります。共通しているのは、その子のよさをどうやったら伸ばすことができるかなあという思いでお会いしていることです。

 先日は、今春養護学校の高等部を卒業して、職業訓練校に通っているY君との授業がありました。このところ、私たちは豊かな田園地帯にあるY君の家の周りを散歩します。街灯がほとんどないので、田んぼの中の道は、本当に真っ暗。視界が不明瞭になると、私たちの五感はとても鋭敏になります。そんな中で、聞こえる音、空気の感じ、星空などを味わい、それを文章に書くということを続けています。

 先週、私たちは蛍を2匹ほど、見ました。思わず、「春はあけぼの」の夏の段が。「・・・ほのかにうち光りてゆくもをかし・・・」 来週は、Y君と「春はあけぼの」を音読するつもりです。
by emispiral | 2007-06-27 15:14 | 子どもクラス

水戸 恵藍舎だより


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