水戸 恵藍舎だより


by emispiral

カテゴリ:アートセラピー&アートワーク( 24 )

 つくば市の二ノ宮ハウスで、先月末から3回シリーズ(週1回)の「おとなと子どものアートワークショップ」が始まりました。

 参加者のみなさんは、つくば市に滞在している研究者とその家族です。二の宮ハウスでは毎年講座を担当させていただいていますが、今回は今までにも増して参加者方々の出身国がバラエティに富んでいます。ポーランド、ブラジル、ベトナム、イタリア、ロシア、エジプト、オーストラリア、韓国、中国、ブルガリア、アメリカ・・・ととってもインターナショナルなクラスになっています。

 1回目は、1mぐらいのボール紙でできたロールを使った「Tower Objet(タワーオブジェ)」を作るワークショップ。描いたり、切ったり、貼ったりして、思い思いのタワーを作りました。

 連れてきた赤ちゃんを二の宮ハウスのスタッフにだっこしてもらい、夢中で制作をするインド人の若いお母さん、「自分には芸術的センスがない」と言いつつもすてきな塔を完成させた中国からの若い研究者の方、アートが大好きな15歳の娘さんと「私は単に娘のアシスタントなのよ」と言いながらとっても凝った作品を完成させたブラジルからの研究者の女性などなど・・・。最後にはとってもオリジナルなタワーがたくさん出来上がりました。

 最後にタイトルと感想を言ってもらったのですが、「子どもの頃にかえったみたいで、とっても楽しかった」とか、「初めはどうしていいか分からなかったけど、5歳の娘に触発されて、一緒に作り上げることができて楽しかった!」などという声を聞いて、私もとってもうれしかったです。

 2回目は、和紙を絵の具で染めるワークショップ。c0030327_1747582.jpg    c0030327_17473668.jpg










 自分のアイディアで何かを創り出すという作業のためには、自然と創造力が働き出します。感性や創造力と結びついているといわれる右脳を活性化させると、なぜか心も元気になってくるのですよね。研究員の方々は、きっと左脳を使うお仕事が多いことでしょう。ある女性の参加者の方は、「普段使っていない脳の部分を使って、気持ちよかった」と話してくれましたよ。

 今週はいよいよ最終回です。だんだん参加者のみなさんとも顔なじみになってきて、またお会いするのが私もとっても楽しみ。最後のワークもみなさんに楽しんでいただけるよう、これから最終的な準備段階入ります。
by emispiral | 2010-02-07 17:55 | アートセラピー&アートワーク
 6年続いている恵藍舎でのアートセラピー講座で、ここのところ新年の恒例となりつつあるのが、新しい年のビジョンを作るワーク。受講者のみなさんから、「自分で作ったワークを頻繁に目にすることで、励まされたり、意欲がキープできたり・・・」などとポジティブなフィードバックをいただいていたので、今年もいろいろなクラスでアレンジして行いました。

 最初は新春早々の6日。茨城町のカウンセリング連続講座のなかで、2時間、アートセラピーの時間をいただきました。参加した18人のみなさんは、ほとんどが初めてアートセラピーを体験する方々。画材を久しぶりに手にする方にも、抵抗なく入っていただけるようにアレンジを施して、体験していただきました。1回だけの講座なので、その後のみなさんにお会いできないのが残念でしたが、今日のワークが少しでもおひとりおひとりの後押しになれば・・・と祈りつつ、会場を後にしました。 

 恵藍舎のアートセラピー講座は、昨年のワークを持ち寄って、振り返るところから。冒頭にも書いたように、みなさんそれぞれがビジョンをもとにした実りを得ていたようで、お互いにそれらを喜び合いました。こうやって、自分の課題や成果を口に出して他の人とシェアし、認め合ったり、励まし合ったりすることは、内的な力を大いに強めます。今年は、昨年に引き続き、さまざまな素材を使って、それぞれのビジョンを形にしました。
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      (早めに帰られたJさん、写真が撮れなくて、ごめんなさい。)



 インドネシア語講座でも、ビジョンを形にするワークは恒例になっています。そして1年間通して達成したいと思うことをひとつ決め、1ヶ月に1回その進み具合をインドネシア語でお話ししてもらいます。今週の授業でA3の紙いっぱいに2010年のビジョンを書いたので、次の授業ではインドネシア語クラスでみなさんとシェアしていく一つのことを決める予定。私も今、何にしようか考えているところです。

 
by emispiral | 2010-01-20 17:19 | アートセラピー&アートワーク

秋のアートのお仕事

 この秋は、アート関係の出張講座が3つありました。それぞれ3人のオーガナイザーの方からお声をかけていただいたのですが、そうやってさまざまな場所で、さまざまな方を対象にした講座やワークショップをさせていただけることは、私自身にとって本当に勉強になり、有難いことだなあと思っています。

 1つ目は、S町保健センターでのデイケア。担当の方からのリクエストで、ろうそく作りをしました。簡単にかわいいろうそくができるので、デイケアを受けに来た方たちは楽しそうに取り組んでいらして、とってもうれしかったです。その上、事前に渡しておいたサンプルを見て、他の職員の方たちも興味をもってくださったようで、わいわいとにぎやかなクラスになりました。

 2つ目は、社団法人・いはらき思春期保健協会の主催する「児童思春期精神保健講座」(鹿嶋市)。その中の、各種療法を体験するためのワークショップに、箱庭療法・作業療法・カラーセラピーと共に、アートセラピーの体験ワークショップの担当として参加しました。

 こちらは体育館を4つの空間に仕切って、それぞれの療法を自由に体験するという形式。次から次へと参加希望の方がおいでになる中で、短いワーク(パステルを使ったワーク)を体験していただくというようなスタイルは初めてで、あまり予想がつかなかったのですが、参加された30名ほどの方々からうれしいフィードバックをいただいて、たいへん励みになりました。

 3つ目は、二の宮ハウス(つくば市・外国人研究者のためのレジデンス)での、和風クリスマスカード&年賀状作りの講座。参加者は全員外国人(中国人、韓国人、イタリア人、シンガポール人、ロシア人・・・)で、英語での講座です。

 まずは書道の基本の筆遣いを練習し、それから「賀正」「迎春」「とら」といった、年賀状によく使われる言葉を書きました。中国は漢字の本家本元ですから、中国の方たちに書道を教えるなんて・・・と思っていたのですが、当日お会いしてみると、「書道は小学校の時に数回やっただけ。うわ~なつかしい!」といった感じで、筆遣いは心もとなく、字はたどたどしく、、驚きました。この感じは、柔道をやっている外国の人が、柔道を全くやったことのない日本人を見るときの感じに近いのでしょうか・・・。(少しずれているかもしれませんが。笑)

 それにしても、毛筆に慣れていない東アジアの方も、漢字を全く知らないヨーロッパの方も、ビギナーズラックというか何と言うか、非常に味のある字を書かれるのですよね。「こういう字がうまい字」という刷り込みがされている日本人には、なかなか書けない字です。しかもこちらがストップをかけなければ、黙々と書き続けているという次第で。

 練習の後は、実際にカードを作ったり、書いたりする時間。和紙、千代紙、水引、スタンプなどを使って自由にクリスマスカードや年賀状を作ってもらいました。素材の組み合わせ方も、これまたユニークで、素敵なカードがたくさんできていたし、みなさんもとても満足そうだったので、私もとてもうれしかったです。

 二の宮ハウスでの英語でのお仕事は、「これを英語でどういうふうに言うか」と考えるよい機会にもなっているというのが、本当に有難いことです。分からないところを解決するために、だいたいは英会話の個人授業を受けて、フレーズを暗記するしたりするのですが、そのプロセスが生みの苦しみでもあり、とっても楽しくもあるのです。来年早々には親子のワークショップを企画していただいているので、この楽しみはまだ続きます。
 
by emispiral | 2009-12-09 17:20 | アートセラピー&アートワーク
 先月のことになりますが、つくば市の二の宮ハウスで、外国人の居住者向けのTシャツワークショップをしました。このワークショップの発案は、二の宮ハウスの西川景子さん。最近漢字の書かれたTシャツを来ている居住者を多く見かけるので、自分でTシャツに漢字を書くワークショップができないか・・・と声をかけてくださいました。それでいろいろとアイディアを出し合って、結局、2回のワークショップにまとめる方向になりました。

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 1回目は絞り染め。(英語では、tie-daye/タイ・ダイと言います) 木綿の布やTシャツを染料で染めました。染料をしみこませてから縛ったひもや輪ゴムを解くと、思いがけない柄ができてくるんですよ。




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 2回目は、書道の基礎練習とTシャツに漢字を書く番。書きたい文字が決まっている人には事前に知らせてもらって、お手本を用意しました。「真宇路」というのは、イタリア人のマウロさんのお名前を漢字にしたもの。「外人」や「不審者」というリクエストには、爆笑しました。

 当日、まずは横線・縦線を書いたあとに、「永」の字を練習。実演しながら英語で筆運びを細かく説明するのは限界があり、我ながら「大丈夫かなあ」とちょっと心配になりました。でも実際に書いてもらうと、その心配は杞憂であったことが分かって、一安心。それどころかみなさんとーっても味のある字だったので、本当に驚きました。やっぱり決まりにとらわれない方がのびのびとした字になるのでしょうね。

 それからTシャツに書く字を練習しました。本番前の練習なので、みなさん真剣そのもの。それで、こんなTシャツが出来上がりました。(下の5人には写真掲載の許可をいただいてあります。)


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c0030327_20355369.jpg こちらのスペイン人の男性は、「日本人のボスが見たらなんて言うか楽しみ!」と、とってもうれしそうでした。「外人」という言葉は決して日本人が外国の方に使ってはいけない言葉ですが、それを逆手に取り、こうやってシニカルな笑いを含んだメッセージとしてしまうあたりが、ラテン系の方のおおらかさなのかあと思いました。

 この他にもさまざまなTシャツが出来上がり、みなさんが喜んでくださったのがとても嬉しかったです。そしてこのような機会とアイディアと当日のたくさんのサポートをくださった西川さんに、本当に感謝です。

 
by emispiral | 2008-11-18 20:52 | アートセラピー&アートワーク
 先日、鹿嶋市で開かれたカウンセリング連続講座の中のゲスト講師として、アートセラピーのクラスを担当させてもらいました。

 参加されたみなさんは全員、アートセラピーは初めてとのこと。それでまず最初に、「美術の授業ではないので、うまく描こうとしないでくださいね」と、話しました。私たちは学校教育を受けてくる中で、たとえば静物画なら実物に近い絵がうまい絵だと、そしてうまくない絵は恥ずかしいというような「学習」をしてきてしまうことが多いようです。もちろんそういう見方をするときもありますが、アートセラピーではうまい・下手といった物差しは必要としません。

 そんな話から始まったアートセラピーのワークでしたが、最後には、参加者みなさんがご自分たちでもびっくりするような独創的な作品が現れました。 そして、「楽しかった!」とか「こんなに描けるなんて、自分でもびっくり!」といった感想をたくさんいただいたり、みなさんの晴れ晴れとしたお顔を拝見したりして、私もとっても嬉しかったです。

 「こうでなくてはいけない」という思い込みから自分を解放させてあげると、クリエイティビティが生き生きとしだします。ワークを通して味わったこの感覚を、実際の生活の中でも活かしていっていただけたらな、と思いました。
by emispiral | 2008-10-30 15:14 | アートセラピー&アートワーク
 毎月1回、恵藍舎で開いているアートセラピー講座。今はもうかれこれ4年ぐらいになります。

 今月はパステルを使ったワーク。メインのワークに入る前に、パステルと仲良くなるための小さな練習ワークをしました。1枚は黄色のみを使ったもの。そしてもう一枚は赤・青・黄の三原色をつかったものです。色の制約があることで、かえって各色の可能性を伸ばすことができるんですよ。
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 今は、このクラスのお知らせも含めて、恵藍舎からのお知らせは全く作っていないので、ご興味のある方は直接メールかお電話で問い合わせてくださいね。
by emispiral | 2008-10-20 14:24 | アートセラピー&アートワーク
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 月1回の大人向けアートセラピー講座。
久しぶりのアップですが、毎月続いています。今月は直感をテーマに和紙に墨で描くワークをしました。

 心を鎮め、思考をしばし脇によけて
ふわっとやってくる直感にゆだねること。
それを意識していけばいくほど
直感力は磨かれていきます。

 「自分の直感を信じて、行動に移す」・・・この繰り返しはかなりパワフルな変化を生むみたいです。今は特に、春のエネルギーが後押ししてくれていますしね。
by emispiral | 2008-03-30 22:32 | アートセラピー&アートワーク

再びつくばへ

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昨日の夜は、
またつくばに行ってきました。
これは、私のクラスの案内です。
スタッフの方が、こんなにかわいらしく
作ってくれてました。





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それから、これは作業の手順を
説明するために書いたもの。
こういうのを書きながら
準備をするのは、とっても楽しくて
時間を忘れちゃう感覚が
あるんですよね・・・。
なんて得な性格!と思います。笑
by emispiral | 2008-03-13 10:29 | アートセラピー&アートワーク

デイケアのクラスにて

 昨日の午前中は、城里町保健センターのデイケア(精神面のサポートが必要な方向け)のアートクラスがありました。参加者の中には、夢中になっていた方もおいででしたが、中には心身の調子が悪くつらそうな方、今ひとつ内容に入り込めない方も。

 そういった状況になったときに、やはり講師のキャパシティが問われるのだなあ、と改めて自省。次回また呼んでいただけることがあったら、今度はどんなふうに声をかけようか、メインのアートワーク以外にもいくつか他の小さなワークを用意していこうかな、そんなことを考えました。 
by emispiral | 2008-03-13 10:06 | アートセラピー&アートワーク
 二の宮ハウス(つくば市)での外国人向けクラス。2月は大人のクラスが2つありました。その後半の方は、スタッフの方からのリクエストでろうそく作りを。

 ろうを溶かしている間に、火を囲んでみなさんに自己紹介をしてもらったのだけれど、なんとも和やかな雰囲気で、講師の私にとってもとてもうれしい時間でした。参加者の出身は、ポーランド、ウクライナ、イギリス、ナイジェリア(2人)、バーレーン、キューバ、ロシア、日本。みなさん、研究者か、もしくはそのパートナーです。

 毎回単独の講座なので、もうその時しかお会いしないかもしれない顔ぶれだけれど、世界のいろんな場所からの人たちが一期一会で、共にもの作りに取り組むのって面白い時間だなあって思います。そんな貴重なクラスを持たせてもらっていることに、改めて感謝です。

 バーレーンの女性は、「ずっとこの講座を楽しみにしていたの」と言ってくれたり、ナイジェリアの男性は「国に帰ったら、ろうそくでビジネスしようかな?」と言って、作り方を逐一メモにとったりしていました。そういったフィードバックをもらえると、準備段階でのプレッシャーや苦労も吹き飛んでしまう感じがします。来月は、子どもと大人向けのリサイクル・クラフト講座の予定です。
by emispiral | 2008-03-01 22:40 | アートセラピー&アートワーク