水戸 恵藍舎だより


by emispiral

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 今日は、いつもお世話になっているお隣の宇佐美さんのお宅にうかがいました。宇佐美さんは自遊学校でよく使わせていただいている竹やぶの持ち主。70代になるご主人と奥様の2人暮らしです。

 さまざまな花が咲いているお庭に面したサンルームで、挽きたてのおいしいコーヒーとアプリコットケーキををいただきながら、いろいろな話に花が咲きました。とくにお2人は外国旅行の経験をたくさんお持ちなので、話題は外国のことへと。私たちは訪ねた国は違うけれど、結局最後には、「日本人は、もっと胸を張っていい!」ということで3人の意見は一致しました。そうそう、私もいろんな国を訪ねてみて、「やっぱり日本の文化はすごい」と心から思います。

 ただそうはいっても、ヨーロッパの文化であこがれてしまうのは、お年を召した方の暮らしぶり。たまたま出会った方々がそうだったのかもしれないけれど、お金をかけるかけないにかかわらず、みんな静かに深く楽しんでいる感じ。 
 例えば・・・ガーデニングにいそしみ、窓から見える景色に気を遣う。女性は、明るい色の服を堂々と着る。誰かに頼ろうとせずに、しっかりと自分の足で立って、自分を楽しませることをあきらめない。パートナーがいる場合は、趣味や社会のことなどについて語り合う時間を大切にする・・・。

  宇佐美さんのお宅にいる間、私はヨーロッパに住む友人たちの両親を訪ねたときのような錯覚を感じていました。それは、お2人が生活そのものを心から楽しんでいるということが部屋全体から伝わってきたからなのか、彼らの普段の会話が文化や文学の話題で彩られているのだろうということが感じられたからなのか、全くもって定かではありません。

 そうそう、ご夫妻は広島在住の息子さん夫婦と、来月イタリア旅行にお出かけとか。実際に、ローマ帝国時代の建造物に手を触れてみたいんですって! 

 わくわくした気持ちやもっと知りたいといった気持ちを大切にしながら年を重ねている方たちにお会いすると、ますます年をとっていくのが楽しみになってしまう私なのでした。
by emispiral | 2005-05-30 23:43 | らせん式日記
 5月28日。グループアートワークから、指人形劇へ。
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  最初は、恵藍舎近く竹やぶで再び基地作り。前回と違うところは、花やカエデで飾りを作ったところ。「役割分担しようよ」との声も。



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 ヤマザクラの見晴らし台からジャンプ!  そして、みんなで勢ぞろい。




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 おやつを食べてから、再び恵藍舎へ。




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 大きな紙にみんなでひとつの絵を。「真ん中に川を描こうよ」という声があって、みんなも賛成。自分の場所を決めて、川を取りまく世界を創っていく。




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 川は分かれて小川になり、池を作る。川ではさまざまな魚が泳ぎ、池ではカエルがハエを食べる。岸には草がはえ、花が咲き、木が繁る。そしてその枝にはカケスやシマフクロウが。畑にはさまざまな野菜が育ち、木には果物が実る・・・。


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 「フクロウなら、こんな人形があるよ」と出してみると、子どもたちは大喜び。「それならこれも!」と指人形を。クマ、ヒツジ、サル、カモノハシ、お花、小人たち。 それらを使って、またたくまに即興の劇が始まりました。

 基本的には、川の周りの住人たちを脅かす悪者(花の化身。私の役回り!)をみんなで力を合わせてやっつけるといったもの。悪者退治ためのテーマ曲をみんなで作曲しようということになり、出来上がったのは結局モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」の替え歌。「バカ」とか「マヌケ」とか普段お母さんや先生に絶対言ってはだめと言われている言葉がたくさん入っています。それを全員で声をそろえてあらん限りの声で歌うのです。
 
 あまり美しい言葉ではないので、私は正直、どうしたものかなあと思いました。けれども歌うたびに不思議とみんなの顔がすごく輝いてくるので、「良い悪いの判断を捨てよう!」と決心して子どもたちの動きに委ねてみました。だって、子どもたちは「本当はこういう言葉は言っちゃいけないんだけど」と分かっていて、それでみんなで確認し合っているのです! 劇の中で悪者をやっつけるための言葉だから、無礼講なのだということなのでしょう。
 
 私はこれは、実をいうと祭りや民俗芸能の本質なのではと思いました。普段は、一生懸命清く正しく生きている。けれどもすべてはバランスだから、良くあろうとすればするほど、その反対の方は抑圧されていく。その抑圧されたものを、日常で出すと具合が悪いから、非日常の中で衆目の了解の上、祭りや勧善懲悪の芸能として表現する・・・。
 
 そんなことを、つらつら考えてみました。真偽のほどはともあれ、なんと言っても子どもたちの晴れ晴れとした表情が、本当にうれしかったです。 次回もみんなやりたいということだったので、今度は悪者の役を交換しながら、他の人にきつい言葉をかけられるとどんな気持ちになるか感じてみてほしいなと思っています。


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 最後にまとめをしました。 お弁当のあとも、この指人形劇は再開されたのでした。
by emispiral | 2005-05-29 11:55 | 自遊学校レポート(アーカイブ)
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 笠間市で「こもれび風声舎」を主宰する、中川浩道さんの個展にうかがいました。




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 彼にとっての作品は、「自然とともに生活する中で、おのずと現れてきたもの」なのだそう。私は、そのやわらかく穏やかな存在感が大好きなので、わが家のほとんどの器が彼の作品です。
 「自分を出そうとすると失敗してしまうんです。自然の流れにゆだねるのです」と浩道さん。やさしく自然な風合いは、そんな思いで作っているからなのね、と大いに納得。
  

 中川さんご一家は周りに人家のない山奥で、衣食住すべてに自然な素材を大切にした暮らしをされています。電化製品も、本当に最小限度。人形は手作り。パンは奥さんの温子さん手作りの、おいし~い天然酵母パンです。
 下の写真は、昨年春に中川家でお昼をご馳走になったときのもの。 器も、食べものも本当にいのちのあたかみを感じるでしょう?
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 浩道さんの横で、お箸を差し出している小さな女の子。彼女は、「子どもクラスから・11」で紹介した、もうちゃんです。そう、浩道さんは、藍ちゃん(「子どもクラスから・7」)ともうちゃんのお父さんなのでした。


 
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 自然とともにある暮らし、ひと、もの・・・。それらは、やっぱりあたたかい感じがするのだなあと思います。




 中川浩道さんの個展は、水戸市赤塚駅南口近くの「ギャラリー加古」にて、6月4日(土)まで開催されています。 9:00~19:00(最終日は16:00まで)

             ギャラリー加古  029-255-6005
             こもれび風声舎 0296-72-4039 
 
by emispiral | 2005-05-27 22:20 | らせん式日記
 恵藍舎近くの林で、今年もホトトギスが鳴き始めました。「ホ・ト・ト・ギ・ス・ス」とも「トッキョ・キョカ・キョク」とも聞こえます。本当に美しい鳴き声で、気がつくと一緒に口ずさんでいたりします。そして、彼らもときどき喉がいがらっぽくなるのか、「ホ・ト・ト・ギ」で止まってしまったときなど、「ス・ス!」と、まるで合いの手のように入れたくなってしまうのです。

 桜が散ると初夏の気分が始まり、ホトトギスの声を耳にすると、いよいよ夏が来たなあと感じます。「夏は来ぬ」の、「♪卯の花のにおう垣根に ホトトギス早も来 鳴きて・・・」というフレーズにぴったりの季節ですね。これで、卯の花(ウツギの花)があったら、完璧なのだけれど。恵藍舎の庭では、今、ジャーマンアイリス(ドイツアヤメ)が花盛りです。


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by emispiral | 2005-05-26 12:01 | らせん式日記
 5月18日。4回にわたったこのシリーズも、最終回を迎えました。ドラマはいよいよクライマックスへ。

 主人公は相手を思って、つらい選択をしたりするのですが、それは「自分に恥ずかしくないかどうか」が基準になっているのでは、と美弥子さんの意見。 それに対して、日本人の多くは「良いか悪いか」で判断するのではないかと。 実際のところ、誰もどちらの場合もあるとは思いますが、自分がとる行動を決めるときに何を基準にしているか、その傾向を知るというのは、面白いことですね。

  参加者の安達知子さんは、「もし自分だったら・・・」と想像しながら観てしまったとのこと。確かにドラマの中にはありとあらゆるテーマが隠れていて、いろんな切り口から見ることができます。1回目に自分ひとりで見たときとは、全くドラマの見方が変わったのだそうです。
 
 私はというと、またまたたくさん泣いてしまいました!「つらさを心に秘める」というところで、特に涙腺が弱くなるみたいです。それにしても、主人公2人の「心の筋肉」の強さには、本当に感心。やはりああいう強さがあったから、ドラマチックな恋ができたのかなあと思いました。

 それにしても、3人の母親たちのありようは、最後まで興味深かったです。自分のエゴとトラウマから子どもを振り回す母親、子どもの心の痛みに寄り添おうとする母親、自分の思い通りに子どもをコントロールしようと必死な母親・・・。どの人も必死に自分の人生を生きているのだから、責めることはできませんね。ただ、それらがもたらした結果を引き受けざるを得なくなるということなのでしょうか。

  最後に、美弥子さん、本当にどうもありがとうございました!! 冬ソナをただの恋愛ドラマとしてでなく、より深く多角的に見るという視点、とっても興味深かったです。この感じで他のドラマやそして現実までも!?見ていくと、かなり面白いことになりそうな気がしています。わくわく。  
 
 次回(6月24日・金)からは、美弥子さんを交えてのフリートークとなる予定です。 
by emispiral | 2005-05-26 00:54 | 出会いの会(アーカイブ)
 5月21日。参加者が女の子だけというのは、自遊学校始まって以来。これまでリーダーシップをとることが多かった男の子がお休みでしたが、「私たちだけで、盛り上げていこう!」と、こっちゃん(牧野琴美ちゃん)。 自然な流れに任せていたら、なんと竹やぶの隅に秘密基地を作ることになりました。
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 前回の演奏会が印象的だったらしく、もう一回やりたいとの声、多数。竹やぶでの演奏から始まりました。
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 秘密基地作り。食糧もちゃんと隠して。





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 大きく育ったたけのこの皮をむしる子どもたち。





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 恵藍舎に戻ったら、お花の水作りが始まりました。ミントやバラの花びらを入れて。





c0030327_23104514.jpgc0030327_23111439.jpgc0030327_23114451.jpg 逆川緑地へ。森を探検したり、湧き水を飲んだり、野生のクレソンを食べたり、遊具で遊んだり。


c0030327_23151577.jpgc0030327_23154997.jpgc0030327_23161157.jpg お気に入りの木をスケッチする。木の中を流れるいのちの流れを感じながら。

 私が準備していた水彩画は、結局できずじまい。でも子どもたちの「今、この瞬間」に耳をすますことで自然とできあがった流れは、2度と同じものがないライブのおもしろさ!子どもたちのクリエイティビティには、いつも心から脱帽です。
by emispiral | 2005-05-23 23:26 | 自遊学校レポート(アーカイブ)
 今日の夕方、虹が出ました。みなさんはご覧になりましたか?
 この写真では半分しか写っていないけれど、どこも欠けることのない美しく鮮明な半円の虹でした。(これまた写ってないけれど、二重になってました!)
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 虹を見ると、「YES!」と言いたくなります。おおいなるものが私に送ってくる祝福とメッセージのような気がしてしまって。日々いろいろあるかもしれないけど、でも「YES!」と。
日曜日に東京でも二重の虹を見たので、なんだかいっぱいプレゼントをもらっている感じです。
by emispiral | 2005-05-18 23:54 | らせん式日記
  
     ゲスト*だないさん(野上紀美子さん・からだの工房キラキラ主宰)
 

 星や、草や、花や、鳥や、流れる雲や海と対話することが大好きなだないさん。
 お互いのやさしい手で、ぬくもりのボディワークを。あたたかい手は不思議と心に響きます。


     
     <とき>   6月4日(土) 16:00~18:00         
     <ところ>  水戸市吉沢町を予定(決まり次第参加者の方にお知らせします) 
     <参加費>  1000円(要予約)
     <定員>    10名
     <申し込み> 佐々木恵美子 (アドレスは左側の欄外にあります) 
by emispiral | 2005-05-18 14:43 | 出会いの会(アーカイブ)
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  今日は、水道橋にある小石川後楽園内を、のんびりとお散歩してきました。
 



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 東京ドームのすぐ脇にあるこの庭園は、水戸徳川家初代藩主、頼房によって江戸の水戸藩邸(上屋敷)内に造られました。そして2代藩主の光圀の代に完成したとのこと。
 東京ドームも後楽園遊園地も、もとは水戸藩邸だったところです。 



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 なぜだか分からないけれど、私自身はここ5年ぐらい水戸藩の歴史にとても心惹かれています。歴史的にゆかりのある場所に行って、昔のことや人に思いを馳せる・・・それはとても豊かな時間と感じます。


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 そんなわけで、小石川後楽園もお気に入りの場所のひとつ。1年に、何度も訪れます。そうして訪れるたびに、私の心の奥のほうが喜んでいるのが分かります。

 もちろん、今日も。



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by emispiral | 2005-05-15 23:47 | らせん式日記
 5月14日。近所の林に行って、木登りや鬼ごっこをしているうちに、竹を棒で叩いたらすごくいい音がすることを誰かが発見!みんなで音を出し始めたら、あら不思議、音楽のようになってしまいました。恵藍舎に戻って、篠で笛などを作り、ジャンベ(アフリカの太鼓)やカリンバやマラカスも持って再び竹林へ。 私たちだけの演奏会になりました!
 ↓ 子どもたちと、お手伝いをしてくれた神永千恵さん。
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 紘子ちゃんが来るのを待つ間、フリスビーを。

 
 お手玉や線描をしてから、林へ。

 

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 木を見とたんに元気になる。で、もちろん登りたくなる。



 
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 かくれんぼやおにごっこが始まって・・・。





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 竹をたたいてみたら、いい音がする! これはおもしろい! みんなであわせてみた。

 
 
 宇佐美さんのおじさんに聞いてみたら、「いい音が聞こえてきて、ワイキキビーチにいる気分だったよ」って。気に入ってくれてたみたい。

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 ひと休み。水のアーチをくぐったり、虹を作ったり、おやつを食べたり。




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 もっといろんな音の出るものが欲しくなって、篠の棒で笛作り。のこぎりにも挑戦。



 他の楽器も持って、再び竹林へ。
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 さっきより音が増えて、おもしろくなった。楽器もいろいろ交換して、最後のキメのリズムも考えて・・・。 思う存分演奏をして、みんな満足げな表情。


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  最後にまとめをしました。






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 お弁当を食べた後、お母さんたちも一緒に演奏会。自然に体が動き出して、歩きながら演奏したり、ぐるぐる回ったり。 むかしむかし、音楽ってこうやって生まれたのかも!?
by emispiral | 2005-05-14 18:36 | 自遊学校レポート(アーカイブ)