水戸 恵藍舎だより


by emispiral

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 東京国立博物館(上野)で開かれている「書の至宝~日本と中国」を見に行ってきました。会場に入って、まず正面にあったのが、約4000年前の中国の甲骨文字。日本がまだ縄文時代だった頃に、中国ではもうこんなに文明が発達していたのか・・・と改めて驚きました。やっぱり実物を見ると、よりリアルにイメージができます。


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 20代の初めによく臨書していた王義之(おうぎし)の『蘭亭序(らんていのじょ)』。本物が見れるということで楽しみにしていたけれど、ちょっと拍子抜けでした。今の私には、空海の『風信帖』(最澄に当てた書状)の方が文字に宿るライブ感があって、はるかに心に響く感じがしました。



 形も大事だけれど、そこに何が流れているのかがもっと大事。どんな気で、どんな想いで・・・。そう考えていくと、文字そのものに魂を宿すことができる漢字文化って豊かだなあとしみじみ思いました。筆で手紙が書きたくなりました。
by emispiral | 2006-01-28 00:26 | らせん式日記
 今は枯れているように見える木。でも、じっと静かに、内側の力を蓄えています。 1年の巡りの中で、実は一番大切なときなのかもしれません。
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by emispiral | 2006-01-24 10:25 | らせん式日記
c0030327_1593141.gif 久しぶりの水戸芸術館ACM劇場。そういえば、演劇そのものを観るのも2~3年ぶりかもしれません。作品は、戯曲のスタンダードのひとつ、チェーホフの「かもめ」。ある女優と作家志望の息子をめぐる、さまざまな人々の生き方と愛の物語です。

 「かもめ」が書かれたのは、1899年。約100年前の物語だけれど、内容がまったく古さを感じさせないということに、とても驚きました。人間関係の中で立ち現れてくる問題というのは、時代が変わってもある種普遍的なものなんですね。私自身はあらゆる登場人物に、自分を投影してしまう場面もあったりしたので、いろいろなメッセージをもらった気がしました。そうして、また以前のように積極的に演劇も観てみたいなと思いました。
  
by emispiral | 2006-01-23 15:32 | らせん式日記
c0030327_22215534.jpg 田口絢理ちゃん(小3)と墨でいろいろな字を自由に書いていたら、彼女は条幅紙を見たとたん絵が描きたくなったそう。それでまたたくまに仕上げてしまったのが、この「日の出の図」。墨が乾いたら、さっそく掛け軸にしてみました。台紙を選んで切ったり、木の棒をのこぎりで切ったりして・・・。

 絢ちゃんは、そうして出来上がったこの掛け軸が大のお気に入り。「ブログに載せて!」と自らアピールする姿に、彼女の自信や表現できた喜びが垣間見えて、私もとても幸せな気持ちでした。
by emispiral | 2006-01-22 22:31 | 子どもクラス
 高層ビルから街を見下ろす。たくさんの人たちがいろんな思いで、一生懸命生きているんだなあと、この世界を俯瞰する。そうして私も、そんな大勢のなかのひとりに過ぎないということ。毎日いろんな感情が沸き起こったりして、ときに不安になったりもするけれど、何か大いなるものに護られているにちがいないから、きっと大丈夫。 とても高いところから見ていると、なぜかそんな気持ちになる。
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                          (恵比寿ガーデンプレイスタワー・38階から)
by emispiral | 2006-01-19 23:36 | らせん式日記
 お正月のある日、養護学校の高等部に通う柏祐基くんに私のデジカメを預けて、一緒に散歩をしました。「いいなあと思った景色があったら、写真を撮ってね」と言って。そうして彼がどんな瞬間にシャッターを切るのかとても知りたい気持ちで、言葉少なな彼の傍らにいました。で、これは彼が撮った写真のうちの1枚です。
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 子どもひとりひとりをよく知りたいという気持ちをもちながら、やがて少しずつ彼らの個性が感じられてくるプロセス、それは私の深い深い愉しみです。どんなときに顔が輝くのかなあ、どんなときに悲しそうになるのかなあ、どんな才能があるのかなあ、どんな夢を見ているのかなあ・・・。子どもクラスの子どもたちにも、自遊学校に通ってくる子どもたちにも、私はいつもそんなふうに感じています。
by emispiral | 2006-01-18 23:49 | 子どもクラス
c0030327_21302466.gif 東京都写真美術館(恵比寿)で開かれている「写真展・岡本太郎の視線」を観に行ってきました。
 
 日本と日本人の姿を写したモノクロ写真の数々。そこには、光の加減などを巧妙に計算し尽くした写真にない、粗野だけれど密度の濃い空間がとらえられていました。

 そうして、技法を凝らすということをせずに、感動したものを感動した心で見たまま写す・・・そんな岡本太郎のストレートさに心を打たれました。

 「焦るな。
  人のために美しいものをつくるというよりも、
  生命のしるしを、自分に確かめる。」         (岡本太郎著 『壁を破る言葉』より)
by emispiral | 2006-01-16 21:31 | らせん式日記
 10月に七輪が自遊学校でデビューしてからというもの、七輪で何かを作って食べるというのが、ブームになってます。
 この日は蒸かしジャガイモを。林で小枝を集め、火を起こし、炭に火をつける。冷たい水でジャガイモを洗って、火にかける。全員が「自発的に」何らかのプロセスに関わって、みんなでおいしいものを口にする。そんな一連の経験が彼らの深いところに、感覚的にしみていっているといいなあと思います。
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by emispiral | 2006-01-13 10:28 | 自遊学校レポート(アーカイブ)
 12月末の自遊学校。 庭に障子紙を広げて、絵の具でお絵かき。・・・のはずが、「墨がいい!」と子どもたち。 彼らの心の中の「日本人」の存在に、私はとてもうれしくなってしまいました。
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by emispiral | 2006-01-12 14:25 | 自遊学校レポート(アーカイブ)
 富士山の姿に出合うと、いつも泣きたくなるような気持ちが立ち上がる。凛とした姿がまぶしくて、私も富士山のようでありたいと心から思ってしまう。
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                                      (写真は友人の撮影)
by emispiral | 2006-01-11 23:10 | らせん式日記