子どもクラスから・8 ゆうきくんに教えてもらったこと
2005年 04月 07日
ゆうきくんは、養護学校の高等部2年生。現在は寄宿舎生活をしていて、週末だけ常陸大宮市の自宅で過ごします。休みの日は仕事で忙しいお母さんに代わって、掃除・洗濯・料理をてきぱきとこなしているとか。
ゆうきくんと私のお付き合いが始まって、もうすぐ丸3年。身の回りの事象を内面に引き付ける力を育てるために始めた日記は、その間ほとんど毎日欠かしたことがありません。
太陽がまぶしい春休みのある日、彼の自宅裏にある丘に登りました。
「高くて気持ちいいね~」とゆうきくん。
「うん、気持ちいいね~」と私。
私たちの間で交わされる言葉はいつもシンプルだけれど、「対話というのは言葉だけではない」ということを、彼からたくさん教えてもらった気がしています。
日かげには、ふきのとうがまだほっこりと顔を出していました。それをそっといただいて、スケッチを。彼のセンス、すてきでしょう?
そんなゆうきくんの将来の夢は、陶芸家になること。
物置の前で私に、「ここを作業場にするの。お母さんに言っておいて」と。 そうだね、今度お母さんに会ったとき、絶対にそうしてくれるように言っておくよ、ゆうきくん。
by emispiral
| 2005-04-07 20:49
| 子どもクラス