らせん式日記・218  参りました!

今月、今年度の高専の授業が終わりました。
最後の課題は、授業の振り返り。

「デッサンをもとに立体作品を作ったプロセスについての考察」
「美術の授業の感想」

この2つを真っ白な1枚のケント紙に
レイアウトを考えつつ、個性を出しつつ
まとめるということ。

授業時間が足りなくて、
デザインの授業が入れられなかったので
無機質な枠入りプリントを作らずに
ちょっとだけデザインの要素を入れてみました。

学生たちは中学校まで先生がパソコンで作った
ワークシートに記入することに慣れているはず。
だから白紙でどれぐらい遊べるか、
いっちょ試してみようという魂胆です。

私は、
「自分なりに美しいと思うデザインを工夫せよ、
色も自由に使ってよし。」
とだけ言って、学生たちの様子をうかがっていると
「枠」がないことで、かなり戸惑っている子もいる模様。
でも、だんだんにみんな鉛筆やペンが動き出して
乗ってきたみたいでした。

1クラス目は割とみんなおとなしめだったけれど
2クラス目のIくんの机を見てびっくり。
なんとお面形になっていたんです。

私は「切ってはいけない」とは言っていませんから
遊び心を盛り込んで、そこまでデザインの枠を広げたのは立派!
「参りました!」という感じです。

美術の授業を通して伝えたいことはたくさんあったけれど
その中の、「創造力で、自分の殻を破っていくこと」・・・
このことにおいては、Iくんは免許皆伝かも!?


そんな訳で、
クラス全体にも、Iくんのお面を紹介して、
大盛り上がりでした。


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そして授業の終わりには
本人の了承をとって
写真を撮らせてもらいましたよ。

肝心の考察や感想は
口の部分に細かく書いてあります。







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挙句の果てに
他の学生たちまで・・・。










3~5クラス目では、Iくんのお面を紹介すると
いろいろな立体作品が出現してきました。
そして最初には想像していなかった展開に。

・・・とこんな感じの最終授業でした。
by emispiral | 2010-08-29 00:20 | らせん式日記

水戸 恵藍舎だより


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